2012年4月28日土曜日

囲碁の白江先生がアポロ流を「一時期」多用していたそうですが、それって打つのを...

囲碁の白江先生がアポロ流を「一時期」多用していたそうですが、それって打つのを途中でやめてしまったということでしょうか?

そうだとしたら一体、何故やめてしまったのでしょうか?







白江治彦が、アポロ流を多用して好成績をあげたのは、1970年代五段頃。

当初は、面食らった相手に結構勝ち星をあげましたが、相手が驚かなくなると、白江先生自身がだんだん控えるようになったり、結局序盤の数十手もすすむと、普通の布石とそんなに変わらなくなったりするので、それ以後は、本人の気が向いたときに、ちょっと茶目っ気を出して打ってみる、に留まる程度になったようです。

「白江のアポロ流」が知られてしまって、誰も驚いてくれなくなったから、という程度の話だと思います。



白江先生は、この布石で藤沢秀行に勝ったのを生涯の1局だとしています。

昭和40年代の藤沢秀行は、旧名人戦の常連で第一線で活躍しているころで、もちろん、酒を飲んで対局などありません。白江先生は堂々と勝ったからこそ自慢の一局にしているのです。(見てきたようなでまかせを書かれる方がいるのは悲しいことです)








結局プロは地に辛い種族です。アポロ流なる甘い布石は、地の大好きなプロは見向きもしません。

それと、プロは布石で失敗すると即負けですから、そんなあと先の分らない戦法はしません。

しかし、白江先生の偉いところは、自分で自分流の打ち方を考えて実践するところにあります。

確か、このアポロ流で藤沢秀行先生に勝ったことがあったと思います。

ただ、その時の秀行先生は酔っ払い状態でしたが。

地に甘い打ち方はプロはしないので、だれもまねをしませんが、アマなら相手の度肝を抜く作戦として有効ではないでしょうか。







アポロ流というのもそこまでプロ棋士の中で浸透していたのかどうか知りませんが

自分が知る限りではそこまで実用的でないというか、大上段に打つことで相手を威嚇というか

要は悪目立ちしたいだけに見えます。

それに囲碁のプロの人たちの勝負どころは80~120手あたりだそうですから

序盤の数手を趣向したところで何の影響もないわけで・・・その布石からの戦法について考察や必勝法などを著したとかでもないようですし



単純に言って気分で使ったり使わなかったりしてただけなんでしょう。

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