2012年5月3日木曜日

囲碁で名人クラスの方と、若手プロ棋士(5段までくらいの棋士)が5人くらいで相談...

囲碁で名人クラスの方と、若手プロ棋士(5段までくらいの棋士)が5人くらいで相談しながら打つのではどちらが勝ちますか?



時間は無制限、7番勝負とします。







若手プロ棋士の方が負ける確立が高いでしょう。








7番勝負なら、若手プロ5段以下5人が勝ち越せると思います。







現在のプロの段位制度では、強ければ一年で7段に迄駆けあがりれます。



勝率5割の一般的プロでは5段になるのに20年間掛かります。9段になるのには74年掛かります。



若手プロ棋士と言えどもその差は大きい。



井山名人は7年間で9段に上がりました。現在井山名人は22歳です。



普通のプロ棋士は同じ年齢で5段以下です。

彼らも井山名人に追いつこうと頑張って居ます。







複数の棋士が相談をしあって、良い結果が出るか、かえって悪くなるか、ですが、これは、局後の検討・感想戦を考えればわかるかと思います。



アマチュアの低段者クラスの人達で、局後の感想(らしきこと)をやっているのを見ると、全然ピントのボケた判断と、正着が見つけられずに、勝手な善悪の結論付けをしているのをしょっちゅう見ます。



そういうレベルの人間の相談碁では話にならないと思いますが、それと若手プロを一緒にすることはできません。



若手プロが頭を突き合せて研究した結果の手を打てるのだとしたら、少なくとも全員の中での最善手を打ちます。

意見が分かれるとしたら、それは手の善悪の判断がつかないというより、棋風・好みの差でしょう。



「相談したら、最低の棋力の手に落ち着く」などという意見は、プロの研究姿勢を知らない戯言だと思いますね。





で、

名人の考える最善と、若手5人の考える最善の差ですが、



たとえば、最善が10として、名人は9の手が打てる。若手は2の手が打てる人間が5人で10になるから名人に勝てる、、、とか、そういうものではないことは解ると思います。



名人が9なら、若手プロ1人でも8、いいえ8.9の手が打てる、残り0.1の毛ほどの差しかない、そういうものです。

その0.1の差は、何人集まっても埋まらない差かもしれないし、皆で検討していれば、どこかでフッとひらめくかもしれない。



相談組が、それに気がつくかどうかの部分で差が出るだけで、全体的な棋力が十分に発揮できないなどという心配は無用として、互角、と考えます。







勝負の世界ですから、どちらが勝つかは一概に言えません。



若手5人の意思統一が出来れば、互角の勝負になると思います。

(三人寄れば文殊の知恵)



意思統一が出来なければ、却って逆効果です。

(船頭多くして船山に登る)







相談碁は一人で打つときより不利です。着手の一貫性が失われることが多い。私の経験ではグループの一番下の棋力になってしまいます。



若手プロが二子に打ち込まれそう。

0 件のコメント:

コメントを投稿