初手天元ってどういう狙いの時に使われますか?
囲碁です。
1 江戸時代、安井算哲(渋川春海)という天文学者は天元こそ万物の中心、必勝疑いなし、と確信して本因坊道策相手に試みたが惨敗。
2 戦前、呉清源が木谷相手に天元打ちしマネ碁。別段他意なく、先番必勝を求めていたのでしょう。木谷勝ち。
3 戦後間もないころ。山部俊郎の天元打ちに橋本宇太郎は間髪を入れず小ゲイマガカリ。東西対抗意識が激しかった時代なので両者の気合のほとばしりと理解されよう。橋本勝ち。
4 昭和45年の名人戦リーグ。梶原武雄は藤沢朋斎のマネ碁を軽蔑しており、イヤガラセのために天元打ち。大石を撲殺して梶原勝ち。
5 20年ほど前のNHK杯。依田紀基はなんと白番で2の手を天元打ち。意図不明。碁を知らぬ私の母と妹も昼飯を食う箸を止めて口をアングリ開いてこんなの初めて見たと驚いていました。さすがに足が遅く負け。
コミ無し碁の場合は天元打ちは結構有力な作戦です。
黒番でマネ碁を打つ時と白番のマネ碁封じに天元に打つ手があることはある。黒番でマネ碁を打つ時は初手天元が絶対で、その後は白のマネをして追随という戦法?です。また黒を持って白にどうしてもマネ碁を打たれたくないなら、初手天元が最も簡単な対策となります。なぜなら天元だけはマネすることができないから。どちらも単純極まりない原理なんだけど、一応筋は通っている。でも今時そんな打ち方をする人がいるとは思えませんけどね。
ふつうに考えて乱戦狙いでは?
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