囲碁の坂田栄男さんというのは、将棋界で言えば今の羽生さんのように強かったのですか?しらべたのですがイメージがつかめません。教えてください。
全盛期(第二期名人位になられた頃より数年)はダントツに強かったですね。
山で言えば富士山、他の棋士は普通の山。そういう感じでした。
そのころのイメージとしては、羽生さんよりも上に行っていたような感じがします。
年間30勝2敗というものすごい記録もあります。タイトル数も64タイトル。
薫二等瑞宝章や文化功労者も受けており、将棋界でこれに匹敵するのは大山名人
でしょう。
イメージとしてはカミソリ。カミソリ坂田と呼ばれました。
高川格から1961年本因坊位を奪いその後7連覇しました。
棋風はシノギの坂田ともいわれ、地に辛い打ち方でした。
黒番では初手3・3、三手目小目を多用し取るところは全部取り、
相手の模様には単騎乗り込み妙手の連発で凌ぎきってしまうという棋風でした。
細身・細顔・酒豪でも知られ最盛期には銀座のクラブをハシゴして
飲みまわったことでも有名です。
柴錬の剣豪小説の世界に居るような独特の風貌の持主で、
はかま姿に扇子の替わりに刀をさせば剣豪の風格すらあり、また、勝負にかける熱情物凄く、
観戦記者をして鬼気迫るものあり、背筋が寒くなると言わしめたものです。
藤沢秀行と共に日本を代表する歴史に名を残す鬼才です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9D%82%E7%94%B0%E6%A0%84%E7%94%B7#....
羽生さんは6冠同時に保持されましたね。
坂田さんは7冠同時に保持されたことがあったと記憶しています。
将棋の棋士と比べるというのは難しいですが、イメージとしては、それで問題ないと思います。
要するにプロの中でもトップクラスの実力を持ち、歴史に残る活躍をしたという点で共通していますね。
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