2012年5月6日日曜日

対局数というのは?

対局数というのは?

棋戦などで勝ち抜いていけば、当然のごとく対局数が増えていくので、

最多対局賞などをいただけるわけですが、

タイトル保持者ですと、その保持している棋戦だと挑戦者を迎え撃つだけなので、

5~7局分しか対局できない。2冠や3冠などタイトルを持っていれば持っているほど対局数は減っていくわけですよね?



となると、タイトルホルダーは最多対局者になれないの?

それともタイトルホルダーは特別に対局数を増やされるのでしょうか?

どういう仕組みなの?







将棋の棋戦の話でよろしいでしょうか?(囲碁だったらすいません・同じような考え方でいいとは思いますが)

その考え方は数字の罠にはまってしまって、実はタイトルホルダーが有利なくらいです。(もちろんタイトルホルダーに対局数が上乗せされたりしません)

逆に考えるとタイトルホルダーは3~4局を保証されているわけで、これはかなり大きいはずです。

名人戦(順位戦)に限っては、ほぼ全棋士が10局前後戦うのに対し、7番勝負しかないので絶望ですが、ほかの棋戦は王将戦や王位戦でわずかにリーグ制を採用しているだけで、ほぼ1敗すれば終わりの予選です。

単純計算なら、タイトル戦1つにつき、タイトルホルダーの対局数の期待値は4~6局なのに対し、予選から出場の棋士は2局ということになります。

予選で対局数を稼いだ上に挑戦してさらに番勝負というと確かにものすごい対局数になりますが、その分難易度も高いです。



実際、最多対局数の歴代記録は2000年羽生名人の89局ですが、この年保持することになった5冠のうち4冠が防衛戦です。

圧倒的数値を叩き出すなら多くの棋戦を予選から勝ち抜いて挑戦することですが、それは難し過ぎ、現実的にはタイトル防衛で確実に稼ぐ+他棋戦でも爆発的活躍が最強だということでしょう。

(連続挑戦を実際にやった例もあり、2006年の佐藤康光九段はタイトルを5連続挑戦し、86局で最多勝利賞を獲得)



参考

Wikipedia『将棋大賞』

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%86%E6%A3%8B%E5%A4%A7%E8%B3%9E

Wikipedia『将棋のタイトル在位者一覧』

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%86%E6%A3%8B%E3%81%AE%E3%82%BF%E...



他の回答者の方に『タイトルホルダーは不利』という意見が多いようですが、引用したURLを見れば、最多対局賞を獲得している人にはタイトルホルダーが多いことがわかると思います。








>それともタイトルホルダーは特別に対局数を増やされるのでしょうか?

こういった措置はありません。実際に対局した数のみがカウントされます。



確かに「最多」は非常に難しいでしょうね。ただし、タイトル戦以外にもNHK杯戦のようなトーナメント戦もありますからあながち絶望といういうわけでもありません。

タイトル戦にしても、トーナメントで挑戦者を決める方式ならばイチコロで負ける可能性もあるわけで、一方タイトル保持者は(7番勝負なら)「確実に4局、最大7局」指せるわけですからそう考えればプラス要素もあるでしょう。



ちなみに羽生名人が7冠を獲得した翌年の対局数は43局でした。対局数ランキングならばだいたいトップ10くらいに位置する成績ですね。







質問者のご指摘どおり、タイトルホルダー(しかも沢山持っている人)は

必然的に対局数は少なくなります。

しかも、「タイトルホルダーは予選免除(決勝トーナメントから登場)」

という棋戦(棋聖・棋王・王座)もあるので尚更少なくなるでしょう。



「特別に対局数が増やされる」措置というのはないはずです

(替わりに「対局料」は増えるかも知れないが)。

したがってタイトルホルダーが最多対局賞を取るのは難しいですね。

どうしても対局数を増やすならタイトル以外の棋戦

(NHK杯など、七大タイトルに対して「一般棋戦」と言われる)で

勝ちまくって数を稼ぐよりないでしょう。



…ただ、一昔前は一般棋戦の種類も多かったので、

タイトルホルダーでも対局数の荒稼ぎ(?)が可能でしたが、

今は数が減ったし(※)、予選免除や2回戦から登場、

などの優遇(?)処置があるので、やっぱり(昔よりは)厳しいと思います。

でも、「なれない」ということはないでしょう(実際なった人もいますし)。



※…NHK杯、JT将棋日本シリーズ、朝日杯将棋オープン戦、

銀河戦、大和證券杯ネット将棋最強戦、新人王戦の6つ。

うち新人王戦はタイトルホルダーは出場権利がない。

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